豊富な科目群「展開科目」

4つの科目群から、豊かな創造力をもち、変化に対応して新たなモノやサービスを創り出すことができる人材を養成します。

4つの科目群

専門職大学では、文部科学省が定める4つの科目群に則り教育課程を編成しています。
東京保健医療専門職大学では、豊かな創造力をもち、変化に対応して、新たなモノやサービスを創り出すことができる人材として必要な能力を育成するために、横断的なプログラムを展開しています。

科目

内容

基礎科目

保健医療の専門職として活躍するための基礎的な知識・技術を学びます。
「社会」「組織」「地域・ボランティア」「科学」の4つの区分で構成され、社会的及び職業的自立を図るために必要な能力を身に付けます。

職業専門科目

リハビリテーションに関する専門知識・技術を学修します。
障がい者や高齢者など多様な生活者が共生できる社会を目指し、課題解決する能力を養います。

展開科目

保健医療の専門的な知識・技術に加え、職業の分野で創造的な役割を果たすための複眼的な視点・新たな発想力を養います。

総合科目

少人数制ゼミナール形式で開講し、卒業研究を行います。
基礎科目、職業専門科目、展開科目で学修した内容を深め、職業を担うための実践的かつ応用的な能力を総合的に高めます。

「展開科目」とは?

展開科目とは、専門職大学に設置された独自の科目群です。

本学では、保健医療的な知識・技術に加え、展開力を有した実務リーダーとして活躍するために、「隣接他分野」「経営分野」、それらを統合する「統合分野」を配置しています。

1.隣接他分野(専門領域に隣接する他分野)

「共生福祉論」をはじめ、職業専門科目と融合して活躍の場を広げる科目を配置します。
QOL の維持・向上や健康寿命の延伸への考えを深め、複眼的な視点や新たな発想力を養います。

<授業紹介>

共生福祉論

”雄志三慧“とは?共生福祉の礎?<br /> (敬心学園・日本福祉教育専門学校より) ”雄志三慧“とは?共生福祉の礎?
(敬心学園・日本福祉教育専門学校より)

ノーマライゼーション+リハビリテーション

ソーシャルワーク × 共生社会

これからのリハビリテーション専門職には、“共生”や“共生社会”実現に向けた積極的態度・姿勢が求められます。
従来の医療関連分野だけでなく、“共生”や“共生社会”の考え方を組み入れた社会福祉分野を掛け合わせることで、来るべき地域共生社会で活躍できる人材へと成長できます。

共生福祉論で得られる知識や素養は、目の前の生きた人間へのかかわりを出発点にして、より広い視野を要する共生社会へ羽ばたいていける可能性を広げます。


身体障害者への支援システム工学Ⅰ・Ⅱ

支援システムの位置づけと目標 支援システムの位置づけと目標

リハビリテーション × 支援システム

ICTの進展により、在宅の重度障害者が支援システムを利用することで、従来は困難と考えられてきた就労等の社会参加の機会が広がってきています。

  • Ⅰが講義主体の理論編で、支援システムの概要とともに、要となるヒューマンインタフェースについて学びます。また、障害者向けの支援システムの商品企画から実証実験を含む市場導入までの一連のプロセスを学ぶことで、更に理解を深めます。
  • Ⅱでは、学生数名で1グループを構成し、手のひらが上を向いたままで固定される障害の状態でも使いやすいPC用マウスを考案し、3Dプリンターで造形した試作機を用いてその効果を検証するまでを体験することで、実践形式で支援システムを学びます。

ユニバーサルツーリズムと外出支援Ⅰ・Ⅱ

視覚に障害のある方をレストランのお席まで誘導する演習 視覚に障害のある方をレストランのお席まで誘導する演習

リハビリテーション× ユニバーサルツーリズム

ユニバーサルツーリズムとは、年齢、性別、国籍、障がいの有無などにかかわらず、誰もが旅を楽しめることを目指す取組み、いわば旅行のユニバーサルデザインです。

  • 基礎編のⅠで概念や意義、社会の取り組みについて学びます。
  • 応用編のⅡでは実際の街を歩いてその課題と解決策についてグループで学修し、困り事のある人向けの日帰りプランを作成、発表します。

患者本人だけでなく本人を取り巻く社会環境について考え、健康寿命の延伸やQOLの維持向上に向けて具体的に行動できる人材を養成します。


2.経営分野(組織の経営・マネジメント)

基本的な経営・マネジメントを学ぶ科目と、保健医療に関する経営・マネジメントを学ぶ科目を配置します。
保健医療に関する諸課題の改善に必要な能力を育成します。

<授業紹介>

実務リーダーのための経営戦略論 

自身の将来像についての発表 自身の将来像についての発表

リハビリテーション×経営戦略

本科目では、経営戦略の基本概念を、経営理念と経営ビジョンとの関係を交えて学びます。
事業別戦略や機能分野別戦略について具体的事例を扱った講義と意見交換を通じ、実践的に理解を深めます。
また、グループワークや発表を通じて、将来を主体的に構想し、その実現に向けて関係者の協力を形成する基礎的な能力を養います。


組織・人材マネジメントの理論と実践

人材マネジメントのフレームワーク解説 人材マネジメントのフレームワーク解説

リハビリテーション × 組織・人材マネジメント 

本科目は、「経営理念・戦略との一貫性」が重視されます。それを理解するために保健医療分野での事例を豊富に扱います。また「理解して覚える」ことよりも「身近な経験を理論的の説明できる」ことを重視した授業を行います。さらにリハビリテーションの現場で起こっている事象や課題を題材として扱うことで、将来リハ職に就いた時の準備を行います。
授業の進め方は、講義、課題討議、動画視聴、演習、実習、発表、ゲーム等、五感を活用した体験学習方式を取り入れています。


実践マーケティング戦略

 リハビリテーション × マーケティング

「マーケティング」は一見、医療専門職とは関係がないと思っている人がいるかもしれません。しかし「マーケティング」の考え方は、あらゆる業界で活かすことができます。

「『ターゲット』に対し、どのような『価値』を提供すれば喜ばれるのか」を考える「マーケティング」の視点は、業界を問わずとても大切です。医療の現場において、 「患者」の立場で「患者ニーズ」をキャッチし「患者満足」を提供することが「マーケティング」なのです。

本科目では、業界の枠にとらわれず、身近な商品・サービスを中心にさまざま事例を取り上げます。様々な業界からヒントを得つつ、楽しみながら、「マーケティング」の本質にアプローチします。


3.統合分野 「共生社会の展開と実践」

全15回の授業構成 全15回の授業構成

①隣接他分野 × ②経営分野

3年次の3月に開講する「共生社会の展開と実践」は、①隣接他分野と②経営分野について総合的に学修するグループ演習です。
現代社会の課題を認識し、共生社会の維持向上に寄与できる専門士として、どのようにアプローチできるかを考察します。

リハビリテーション学部3年生が全員集まり、1週間かけて、班ごとに課題の洗い出しからアイデアの構想、発表まで行います。

授業の様子