教育方針

東京保健医療専門職大学は、建学の精神『健常者・障がい者・若年者・高齢者など多様な人々が「共生できる社会の実現と発展」』のもとに、以下のように教育方針を定めています。

養成する人材像

東京保健医療専門職大学の養成する人材像は、
「専門職業人材としての高い専門的知識と技術を備えると共に、多様な生活者の健康寿命の延伸等を含めたQOL(Quality of life、生活の質)の維持・向上に関する知見を有し、組織の経営・マネジメントの知識を身に付け、共生社会の実現と発展に貢献する実務リーダー」です。

作業療法学科の養成する人材像

作業療法学科の養成する人材像は、
「保健医療分野における生活支援を行う医療専門職である作業療法士としての高い専門的知識と技術を備えることで日常生活や社会生活に必要な能力の維持・回復のため、身体に障害のある者に応用的動作能力を又は精神に障害のある者に社会的適応能力を獲得させ、多様な生活者の健康寿命の延伸等を含めたQOLの向上に貢献できる人材。
さらに、生活支援分野等に隣接する他分野や組織の経営・マネジメントの知識を身に付け、共生社会の実現と発展に貢献する実務リーダー」
です。

作業療法学科ページ

理学療法学科の養成する人材像

理学療法学科の養成する人材像は、
「高度化かつ多様化する保健医療分野において、身体運動に関する医療専門職である理学療法士としての高い専門的知識と技術を備えることで、身体に障害のある人の運動機能の回復・維持のために基本的動作能力を獲得させ、多様な生活者の健康寿命の延伸等を含めたQOLの維持・向上に貢献できる人材。
さらに、理学療法のみならず、身体運動分野等に隣接する他分野や組織の経営・マネジメントの知識を身に付け、共生社会の実現と発展に貢献する実務リーダー」
です。

理学療法学科ページ

3つのポリシー

  • 1.ディプロマ・ポリシー

    東京保健医療専門職大学は、建学の精神のもとに、以下に定める能力および学則第51条に定める修了要件を満たしたものに対し卒業を認定し、学位を授与する。

    (1)保健医療分野の専門性
    保健医療の専門職として必要な専門知識と技術を身に付け、対象者の支援のために適切に活用することができる。

    (2)共生社会の理解
    共生社会の概念を理解し、障がい者や高齢者など多様な生活者が共生できる社会の実現に意識を置きながら、保健医療の専門職として行動することができる。

    (3)課題解決力
    保健医療の専門職が直面する様々な課題について、その背景やニーズを把握し、対象者の立場を理解し、課題解決に向け適切に行動することができる。

    (4)応用力
    QOLの維持・向上や健康寿命の延伸に向け、保健医療の専門分野のみならず、関連する他分野の知識を応用し、視野を広げて業務に取り組むことができる。

    (5)組織における経営・マネジメント力
    経営・マネジメントの素養を身に付け、保健医療に関する諸課題の改善に取り組むことができる。

  • 2.カリキュラム・ポリシー

    東京保健医療専門職大学は、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる知識・技術を修得させるために、「基礎科目」「職業専門科目」「展開科目」「総合科目」を体系的に配置する。それぞれの科目には、主要科目を置く。
    講義形式、演習形式、講義・演習形式、実習形式のうち授業の内容に応じた形式で授業を開講する。
    授業科目にナンバリングを行い、カリキュラム・マップを作成して学修の段階や順序、科目の難易度や科目間の関係を表し、教育課程の体系性を明示する。

    1. 教育内容
    (1) 基礎科目
    「基礎科目」は、保健医療の専門職として活躍するための知識や教養を涵養する科目を、「社会」「組織」「地域・ボランティア」「科学」の4つの区分で配置する。
    他人を敬う心の大切さを踏まえ敬心学園の理念を理解する「敬心における共生論」を主要科目として配置し、共生社会、QOLの維持・向上についての基本を学ぶ。
    その上で、専門分野を学ぶための基礎的な能力を高める科目、社会人・職業人としての基本的な能力を養う科目を配置する。

    (2) 職業専門科目
    「職業専門科目」は、保健医療の専門職として必要なリハビリテーションに関する専門知識・技術を学修する科目を体系的に配置する。
    障がい者や高齢者など多様な生活者が共生できる社会を目指し、課題解決する能力を養う教育を行う。
    理学療法士・作業療法士の国家試験受験資格に必要な科目を体系的・系統的に配置する。
    保健医療専門職としての実践能力を修得するため、臨地実務(臨床)実習のほか、各種実習、演習を適切に配置する。

    (3) 展開科目
    「展開科目」は、保健医療の専門的な知識や技術に加え、展開力を有した実務リーダーとして活躍するために、「専門領域に隣接する他分野(隣接他分野)」「組織の経営・マネジメント(経営分野)」及び「統合分野」に関する科目を配置する。
    隣接他分野では、「共生福祉論」を学んだ上で、職業専門科目と融合することで活躍の場を広げる科目を配置し、QOLの維持・向上や健康寿命の延伸への考えを深め、複眼的な視点や新たな発想力を養う。
    経営分野には、基本的な経営・マネジメントを学ぶ科目と、保健医療に関する経営・マネジメントを学ぶ科目を配置し、保健医療に関する諸課題の改善に必要な能力を育成する。
    統合分野には、隣接他分野と経営分野について総合的に学修する科目を配置する。

    (4) 総合科目
     「総合科目」は、保健医療の専門職かつ実務リーダーとして活躍するために、基礎科目、職業専門科目、展開科目で学修した内容を深め、知識・技術の統合を図る科目を配置し、問題解決能力を高める。
    少人数制ゼミナール形式で開講し、学生相互の知識共有を図るとともに卒業研究を行う。

    2. 教育方法
    すべての授業は原則として1科目40名で行う。
    クラス担任と科目教員が連携し、学生の学修への取り組み状況や学業成績を把握して、学生へのフィードバックを行う。
    ゼミナール形式で行う授業は、ディスカッションやアクティブ・ラーニング形式を取り入れ、きめ細かな指導を行う。
    保健医療の専門職としての実践的能力を身に付けるため、臨地実務実習のほか、各種実習、演習を適切に配置する。
     実務家教員による実践的な授業を行う。

    3. 評価
    本学は、ディプロマ・ポリシーに定める能力の修得を、次の方法・手法を用いて評価する。
    ① カリキュラムにおける各科目の試験結果
    ② 単位修得状況

  • 3.アドミッション・ポリシー(学生受入れの方針)

    リハビリテーションに対し高い関心を持ち、障がい者や高齢者のみならずあらゆる人々が直面する心身機能・活動・参加や環境因子の諸問題に対して、新たな専門的治療・援助の知識及び技術を学び、多角的・革新的視点を持って社会貢献することを望む学生を受け入れる。
    学び直し入学希望者は、保健医療に関心を持ち、基礎学力をベースに、共生社会の実現と発展を意識し、諸問題を解決する能力を実践的に身に付けることを目指す人を受け入れる。

    (1)心身や社会的な諸問題に直面している人々を援助する意欲のある人
    (2)多様な人々の価値観を認め受入れながら、主体的に考え、自らの意思に基づいて実践する意欲のある人
    (3)共生社会の実現を意識し、専門的な知識・技術及び幅広い視点で諸問題を解決する能力を実践的に身に付ける意欲のある人
    (4)コミュニケーションにより、多様な意見の統合を図り、方向性を定めて、実践する意欲のある人
    (5)保健医療を学ぶための基礎的な学力を有している人

  • 作業療法学科の3つのポリシー
    1. ディプロマ・ポリシー
      (1)保健医療分野の専門性
      作業療法に関わる専門的な知識や技術を修得し、身体的及び精神的なリハビリテーションを必要とする対象者に、日常生活・社会生活を実現するための支援ができる。
      (2)共生社会の理解
      作業療法の専門職としての役割に加え、共生社会の理念を実践する作業療法士としての自覚を持ち、組織や地域社会に貢献することができる。
      (3)課題解決力
      生活支援を行う医療専門職である作業療法士として、適切な評価を通して、対象者が実現したい生活行為等を把握し、日常生活・社会生活に必要な能力の維持・回復等に関する課題解決に取り組むことができる。
      (4)応用力
      作業療法の専門性である生活支援分野等に隣接する他分野へ視野を広げ、対象者のQOL維持・向上や健康寿命の延伸に向けた作業療法の応用・展開に取り組むことができる。
      (5)組織における経営・マネジメント力
      保健医療経営や作業療法に取り組む組織・人材マネジメント等に関する基礎知識を身に付け、保健医療経営やマネジメント等の課題に幅広く対応できる。
    2. カリキュラム・ポリシー
      (1)基礎科目
      作業療法士として活躍するための知識や教養を涵養する科目を配置する。
      他人を敬う心の大切さを踏まえ、敬心学園理念を理解し、QOLの維持・向上についての基本を学ぶ。
      その上で、作業療法を学ぶための基礎的な能力を高める科目に加え、責任感や使命感を持った職業人材を育成するために必要な科目を配置する。
      (2)職業専門科目
      作業療法士として必要なリハビリテーションに関する専門知識・技術を学修する科目を体系的に配置する。
      対象者を敬い、多職種や地域との連携や協働をしながら作業療法に取り組むことができる能力を養う教育を行う。
      (3)展開科目
      作業療法の専門的な知識や技術に加え、展開力を有した実務リーダーとして活躍するために、「作業療法に隣接する他分野(隣接他分野)」「組織の経営・マネジメント(経営分野)」及び「統合分野」に関する科目を配置する。
      隣接他分野では、「共生福祉論」を学んだ上で、「ユニバーサルツーリズムと外出支援」など作業療法と融合することで活躍の場を広げる科目を配置し、QOLの維持・向上や健康寿命の延伸への考えを深め、複眼的な視点や新たな発想力を養う。
      経営分野では、基本的な経営・マネジメントを学ぶ科目と、保健医療に関する経営・マネジメントを学ぶ科目を配置し、所属する組織における諸課題の改善に必要な能力を育成する。
      統合分野では、隣接他分野と経営分野の学修を統合し、共生社会の実現に貢献しうる役割やサービスを考えることができる能力を育成する。
      (4)総合科目
      基礎科目、職業専門科目、展開科目で学修した知識・技術を統合し、実務リーダーとして活躍できる作業療法士の育成を図る科目を配置する。卒業研究を通じ科学的な思考過程を追求する姿勢を身に付ける。」
    3. アドミッション・ポリシー(学生受入れの方針)
      (1)作業療法士として、身体または精神に障害のある人々や社会的な諸問題に直面している人々を援助する意欲のある人
      (2)作業療法士として、多様な価値観を尊重しながら、主体的に考え、自らの意思に基づいて実践する意欲のある人
      (3)共生社会の実現を意識し、作業療法の知識・技術及び幅広い視点で諸問題を解決する能力を実践的に身に付ける意欲のある人
      (4)作業療法士として、他者との協調性を持ち、連携・協働を行いながら、方向性を定めて、実践する意欲のある人
      (5)作業療法を学ぶための基礎的な学力を有している人
  • 理学療法学科の3つのポリシー
    1. ディプロマ・ポリシー
      (1)保健医療分野の専門性
      理学療法に関わる専門的な知識や技術を修得し、様々な疾患や障害により理学療法を必要とする対象者に対し、適切で専門的な理学療法を行い、社会適応するための支援ができる。
      (2)共生社会の理解
      理学療法の専門職としての役割に加え、共生社会の理念を実践する理学療法士としての自覚を持ち、組織や地域社会に貢献することができる。
      (3)課題解決力
      身体運動に関する医療専門職である理学療法士として、対象者の立場や背景、ニーズ等を把握した上で、適切に病態や障害を評価し、運動機能の回復・維持等に対する課題解決に取り組むことができる。
      (4)応用力
      理学療法の専門性である身体運動分野等に隣接する他分野へ視野を広げ、対象者のQOL維持・向上や健康寿命の延伸に向けた理学療法の応用・展開に取り組むことができる。
      (5)組織における経営・マネジメント力
      保健医療経営や理学療法に取り組む組織・人材マネジメント等に関する基礎知識を身に付け、保健医療経営やマネジメント等の課題に幅広く対応できる。
    2. カリキュラム・ポリシー
      (1)基礎科目
       理学療法士として活躍するための知識や教養を涵養する科目を配置する。
      共生社会、QOLの維持・向上についての基本を学ぶ。その上で、理学療法を学ぶための基礎的な能力を高める科目、社会人・職業人としての基本的な能力を養う科目を配置する。
      (2)職業専門科目
       高度化かつ多様化する保健医療分野において、基本的な医学的知識を身に付けた上に、理学療法に関する専門性を多面的な観点から学ぶ。加えて、より質の高い理学療法を提供するため、保健医療に関する制度の理解、組織運営に関するマネジメント能力を養うと共に、科学的な根拠に基づき、より安全かつ効果的な理学療法を提供できる能力を育成するための理学療法専門科目を体系的に配置する。
      (3)展開科目
       理学療法の専門的な知識や技術に加え、展開力を有した理学療法の実務リーダーとして活躍するために、「理学療法に隣接する他分野(隣接他分野)」「組織の経営・マネジメント(経営分野)」及び「統合分野」に関する科目を配置する。
       隣接他分野では、「共生福祉論」を学んだ上で、「身体障害への支援システム工学」など理学療法と融合することで活躍の場を広げる科目を配置し、QOLの維持・向上や健康寿命の延伸への考えを深め、複眼的な視点や新たな発想力を養う。
       経営分野では、基本的な経営・マネジメントを学ぶ科目と、保健医療に関する経営・マネジメントを学ぶ科目を配置し、所属する組織における諸課題の改善に必要な能力を育成する。
      統合分野では、隣接他分野と経営分野の学修を統合し、共生社会の実現に貢献しうる役割やサービスを考えることができる能力を育成する。
      (4)総合科目
       これまでに修得した理学療法の知識と技術を統合し、専門性が求められる職業を担うための実践的かつ応用的な能力を総合的に向上させることを目的とする。3年次以降、実験・調査とその解析等の一連の研究課程を体験し、課題解決力・応用力を身に付ける。
    3. アドミッション・ポリシー(学生受入れの方針)
      (1)理学療法士として、身体に障害があり社会的な諸問題に直面している人々を援助する意欲のある人
      (2)理学療法士として、多様な人々の価値観を認め受入れながら、主体的に考え、実践する意欲のある人
      (3)共生社会の実現を意識し、理学療法の専門職として多面的な視点で諸問題を解決する意欲のある人
      (4)理学療法士として、多様な人々とコミュニケーションを図り、協調性を持って行動する意欲のある人
      (5)理学療法を学ぶための基礎的な学力を有している人

アセスメント・ポリシー

東京保健医療専門職大学では、教育成果を可視化し、教育改善を実施する目的で、3つのポリシー(アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシー)を踏まえて、教育課程や学生の学修成果を測定・評価する方法(アセスメント・ポリシー)を定めています。

 

◆評価方法等

 

入学時

在学中

卒業時

アドミッション・ポリシーを満たす人材かどうかの評価

カリキュラム・ポリシーに則って学修が進められているかどうかの評価

ディプロマ・ポリシーを満たす人材になったかどうかの評価

機関レベル
(大学)
・入学試験
・調査書等の記載内容
・面接、志願理由書等
・休学率
・退学率
・学習行動調査
・卒業率
・学位授与数
・就職率
・進学率(主として大学院)
教育課程レベル
(学部・学科)
・入学試験
・調査書等の記載内容
・面接、志願理由書等
・GPA※
・修得単位数
・進級率
・学習行動調査
・OSCE※
・GPA※
・国家試験合格者数
・国家試験合格率
・資格取得率
・進路状況
・卒業時到達度アンケート

科目レベル
(授業科目)

 ・成績評価(定期試験)
・学修ポートフォリオ
・授業評価アンケート
 
  • GPA:Grade Point Average
    学生が履修登録した科目1単位当たりの成績平均値
  • OSCE:Objective Structured Clinical Examination(客観的臨床能力試験)
    学生の模擬患者に対するインタビューや臨床の現場で必要な基本的技能の実技を、評価者が観察し、客観的に評価する試験