教員紹介

近野 智子

作業療法学科

近野 智子こんの ともこ

教授 学科長

作業療法学科

近野 智子こんの ともこ

教授 学科長

専門領域

身体障害領域の作業療法(主に、脳血管障害、高次脳機能障害のリハビリテーション肢体不自由者、高次脳機能障害者の地域生活支援及び就労支援)、作業療法教育では、simulated patientを活用した医療面接

担当科目

運動学、高次脳機能作業療法治療学

研究・実務の業績

  1. 本校における模擬患者(SP;simulated patient)参加型医療面接実習(査読付き)作業療法教育研究第9巻1号pp27-31,2009
  2. 模擬患者Simulated Patient による医療面接実習の報告(第3報)リハビリテーション教育研究14巻p59-61,2009.
  3. 当校におけるSP(模擬患者)による医療面接実習での学生の省察リハビリテーション教育研究13巻p57-59,2008.
  4. 当校におけるSP(模擬患者)による医療面接実習の経験からリハビリテーション教育研究第12巻p152-154,2007.

 

メッセージ

作業療法士は、病気・障害を持った方や弱い立場の方々と直接関わり、その方やご家族の思いに耳を傾け、病気や障害を持っても、その人らしく生き生きと生活できるように支援する仕事です。そのためには、相手の方への思いやりの心や、その方らしい生活を実現できるように、自分が持っている知識や技術や情報
を総動員して問題を解決するエネルギーが必要です。

しかし、人は誰でも得意なことと、不得意なことがあります。作業療法士も各々得意なことと不得意なことがあります。私は子どもの頃から手先が不器用なので、本当は手芸をしたり、装具や治療用の道具等を作ったりすることが苦手です。でも、苦手だからこそ患者さんの苦労や思いに共感できることもあるのです。
得意なことはどんどん伸ばしましょう。不得意なことは、避けるのではなく、どうしたら少しでも楽しく、やり易くなるのかを考えてみましょう。病気や障害を持った方々は、今までの生活の仕方ではうまくいかないことが多いものです。できないこと、不自由なことに直面して精神的に落ち込んだり、自信を失ったり、あきらめたりすることが沢山あります。しかし、多くの患者さんたちは、一緒にそれを乗り越える伴走者がいれば、驚くほどいろいろなことにチャレンジしてゆきます。私は、その伴走者が作業療法士だと思っています。

患者さんが辛いときも、楽しいときも、共に走る伴走者を目指して4年間一緒に学んでゆきましょう。