授業レポート
【授業レポート】話題の「理学療法士×ピラティス」の実技授業に潜入!
こんにちは!東京保健医療専門職大学です。
本学では、“机の上だけじゃ終わらない”実践的な学びを重視しています。
今回ご紹介するのは理学療法学科『予防理学療法学ーウィメンズヘルス・メンズヘルスー』の授業です。
ここから授業内容についてレポートします。まずは基礎知識!
1、 ウィメンズヘルスとは
ジェンダーや性役割などを含む心理社会的要因を配慮した女性の健康であり、このような要因がどのように女性の健康を障害しているかについて、従来の医学を再評価し、更なる改革を行なうものです。
2、 日本の社会におけるウィメンズヘルスの優先項目
夫の暴力/子育て/不妊症/月経関連疾患/メンタルヘルス/若い女性/周産期女性周産期女性/高齢期女性/うつ病/認知症 など
なかでも、今回の授業では40代~50代のいわゆる更年期の女性についての予防理学療法について学びました。
3、おもな更年期症状
閉経(1年間月経がない症状)の平均年齢は50.5歳で、閉経を挟んだ前後10年の期間を更年期と呼びます。更年期は女性ホルモン分泌の低下によってさまざまな身体的、精神的症状があらわれます。
(1)顔がほてる
(2)汗をかきやすい
(3)顔や手足が冷えやすい
(4)息切れ、動悸がする
(5)寝つきが悪いまたは眠りが浅い
(6)怒りやすく、すぐにイライラする
(7)くよくよしたり、憂うつになることがある
(8)頭痛、めまい、吐き気がよくある
(9)疲れやすい など
このようにさまざまな症状には個人差が大きく、日常生活に支障をきたす人もいます。
その場合は産人科を受診して必要に応じてホルモン補充療法や漢方薬などの治療や、生活習慣の改善・指導をおこないます。
4、ウィメンズヘルス分野の理学療法
日本におけるウィメンズヘルス分野の理学療法では、妊娠期と尿失禁に関する研究が多くされています。妊娠期の妊婦の姿勢や腰痛、更年期や高齢期の尿失禁(いわゆる尿漏れ)の治療などがあげられます。
【臨床家として活動する理学療法士(セラピスト)】
・尿失禁治療や妊婦への指導活動
・妊娠期の女性に対して母親教室などでの活動
・所属病院にて婦人科専属での配置勤務
・女性専門クリニックでの勤務
・乳がんを原因とした乳房切除術後のリンパマッサージの専門セラピスト など
5、「理学療法士×ピラティス」で予防理学療法を実践
このように理学療法士としての知識やスキルを活かしてヘルスケア分野での活躍の場は広がってきています。東京保健医療専門職大学では女性に人気の「ピラティス」を活用した運動療法を授業で実践していますので、その様子をご紹介します。
6、ピラティスは、理学療法士と親和性が高い!
ピラティスの実技授業を担当された理学療法学科 森本晃司先生はサッカーやラグビーのスポーツトレーナーとして活躍するほかピラティスインストラクターの資格もお持ちです。
森本先生から「ピラティスというのは実は人の名前で、ピラティスメソッドの創設者でドイツ人男性なんですよ。」とのこと。(えーーーそうなの??)
ピラティスメソッドは、リハビリテーションのない時代から理学療法士にもある運動療法を体系化して実践したもので、理学療法士と親和性が高いそうです。
実技授業では、これまでに学んだ筋肉の知識を活かしてクラス全員でピラティスの実技を実践しました。
本学の授業では、専門性を活かしながら将来理学療法士の国家資格を活かしてさまざまな分野で活躍できる人材育成をおこなっています。授業もとても楽しそうでした!
在学中の知識を活かして「理学療法士×ピラティス」で活躍している卒業生も輩出しています。『TPU夏フェス2025』に卒業生が来校してくれますので、ぜひご来校ください。
◆8/17(日)ピラティスでボディメイク!(理学療法学科卒業生平井さん)