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授業レポート

【開催報告】コミュニケーション機器体験を行いました

本学リハビリテーション学部作業療法学科3年生の生活環境学の授業において、

株式会社オレンジアーチ様をお招きし、視線だけで操作できるコミュニケーション支援機器の体験を行いました。

先日、NPO法人「境を越えて」共同代表の佐藤裕美さんからの講義を受けた学生たちが本授業に参加することで、実務の具体的なイメージをより深く持つことができました。

 

 

 

生活環境は、対象者の日常生活に関わる物的環境、人的環境、社会的環境を含む重要な要素で、作業療法士は心身の機能・身体構造だけでなく、それに付随する様々なサービスについても深く理解する必要があります。

 

今回の体験では、重度障害者用意思伝達装置「イイアイズ」を用いて、視線だけでコミュニケーションを行う体験をしました。イイアイズは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)や多系統萎縮症(MSA)などの難病により発声が困難な方のコミュニケーション支援を目的とした福祉機器です。

 

【イイアイズの特徴】

利用者に優しい設計で、周囲の方とのコミュニケーションや日常生活をサポートします。介護者に優しい操作性で、習得も容易。介護者の負担軽減に寄与します。

解説を交えながら、ALS患者様とのコミュニケーションの取り方を実体験し、学生たちも貴重な学びを得ました。このような実践的な体験を通じて今後の学びや臨床実践に活かしていきます。

 

授業の様子

 

受講した学生たちの声

〇コミュニケーション機器に慣れるまで大変でしたが、漢字の変換などもできて便利だなと思いました。

最先端の視覚認識の機能を体験できていい機会でした。

入力に慣れないと時間がかかってしまいますが、自分の意思を伝えられた時すごく嬉しい気持ちになりました。

〇目線で動くため数文字の単語を打つだけでも疲れました。そのため文章を打つのにもとても疲れるし時間もかかって大変なのではないかなと思いました。しかしスタンプ機能などがあるのは文字を全て打つ作業も省けてとても良いなと思いました。

〇思っている以上に、動かしたいと思った方向に動かすのが難しかったため慣れるまでに時間がかかりそうだなと思った。一方で、目以外を使うことなく文字を打つことができるため、体を思うように動かすことが難しい人にとって自分の気持ちを伝えることのできる大切なコミュニケーションツールであることを感じた。

〇眼球だけで動かすのが難しく首も一緒に動いてしまい、操作が難しかったです。

文字盤と違って介助者がいなくても自分の力で文字打てるのが便利だと思いました。