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2020.02.14
【特集】東京保健医療専門職大学で学ぶ意義 ~展開科目を担当する教授からのメッセージ~

  • お知らせ

東京保健医療専門職大学の教授就任予定者 宮田雅之先生より「本学で学ぶ意義」についてメッセージが届きました。

宮田先生は、三菱総合研究所や日本総合研究所といった大手シンクタンクで研究員、経営コンサルタントとして活躍され、本学では「実践マーケティング戦略(展開科目)」や「経営学(基礎科目)」を担当予定です。

 

以下、宮田先生からのメッセージです。

●「健康寿命の延伸」がこれからのキーワード

日本人の平均寿命は伸びていますが、これからの日本の目指すべきキーワードは「健康寿命の延伸」です。

 

超高齢社会となった我が国は、2025年に65歳以上の割合が30%を超えると予測されています。

高齢者世代(65歳以上)と現役世代(20~64歳)の人口比率を見てみましょう。

・1950年(実績)

 ⇒ 高齢者1人に対し、現役世代約10人

・2020年(予測)

 ⇒ 高齢者1人に対し、現役世代約 2人

・2050年(予測)

 ⇒ 高齢者1人に対し、現役世代約 1人

これからさらに現役世代の負担増が懸念されています。

しかし、高齢者の割合が増えても、健康であれば、現役世代の負担は抑えられるはずです。つまり、健康で生活できる時間を延ばすこと、「健康寿命の延伸」が一層重要となるのです。

 

そして、「健康寿命の延伸」の主役は「医療専門職」に他なりません。理学療法士、作業療法士の役割はますます大きくなります。

●健康寿命の延伸と「経営」「マーケティング」

一般的に医療系大学卒業後の就職先は、病院などの医療機関が中心です。開学前の本学にも、既に多くの医療機関から卒業生を受け入れたい、とのお話を頂いております。

 

医療機関は比較的「安定した職場」との声を耳にします。高齢化を背景に「治療」のニーズは今後も拡大すると思われます。しかし、医療も競争の時代、決して「待ち」の姿勢が許される訳ではありません。

「健康寿命の延伸」をキーワードに置いた場合、「予防」など治療以外のサービスを含め「QOL(生活の質)の維持・向上」をコンセプトに、医療機関は「経営」を進化させる必要があると考えます。

 

進化に重要なのは「マーケティング」の視点です。「マーケティング」とは、「顧客に商品やサービスが選ばれる(売れる)ための仕組み」をつくることです。

「マーケティング」の学びは、普段の生活の中に見出すことができます。家の近所に同じ業種の店舗が複数あった場合、人気のある店舗とそうではない店舗があるはずです。「その差は何か?」を考えることが、「マーケティング」の発想力を鍛えることにつながります。

 

様々な業種・業界から「マーケティング」の本質を学ぶことによって、保健医療業界の常識を打ち破る「ユニークな価値」を創造できる人材を育てたい、と考えています。

●新たな教育モデルを目指して

本学が目指すのは、理学療法士・作業療法士を養成するための「新たな教育モデル」と言えるかもしれません。

 

毎年増え続ける理学療法士・作業療法士にとって、医療現場や地域社会から求められなければ、存在意義はありません。求められる人材になるためには、自分たちの役割をアピールしながら現場や地域のニーズを作り出す存在にならなければいけないと思います。

組織のリーダーになるか。新しい事業の担い手になるか。医療機関で働くか。民間企業で働くか。本学のモットー「ファーストペンギン」を目指し、共に考え、共に学んで参りましょう。